競輪の速度は最高約70km!そのスピードには〇〇に秘密があった!

競輪の速度は最高約70km!平均で見ても速度は60km以上出ている!

どうも。

競輪戦線のボクです。

今回は、競輪の速度について徹底調査したのでご紹介していきたいと思います。

実は、公営競技「競輪」では、最高速度の公表はしていません。

では「競輪」における「速度」とは一体なにを表しているのか。

レースの最終周回、残り半周の地点から、ゴールまでのタイムが計測され、競走成績に記録として残ります。

上がりタイム」を元に計算されたのが「競輪」のスピードなのです。

競輪のスピード

結果「競輪は最高速度が70kmを超える!」と言われるようになりました。

では「速度」を、どの様に考えればよいでしょうか?

一般戦を戦う、下位ランクの選手でも、最高時速は60km以上あります。

A級3班でもトップクラスの選手なら、時速67kmを超えている事が、「上がりタイム」から読み取れます。

勝敗を決めるのはこの速度をどこで出すか、という事であり、的確に速度をコントロールし、持続させる必要があります。

選手の能力、機材の性能、走路の工夫、戦術など、様々な条件が揃う事で、スピードが生み出されるのです。

「必要なタイミングで、必要な速度を出す!」

これが競輪における「速度」の重要性であり、勝ち方なのです。

ガールズ競輪の最高速度

ガールズケイリンの速度

非公式ながら、記録として残っているのは、高木真備選手が400mバンクで出した、上がり11・3秒が最高タイムです。

時速に換算すると、63.7kmとなります。

男子レースと違い、ギア比の制限が、3・8未満と言う事もあって速度は比較的、抑えられています。

しかしラインを組まないガールズ競輪で、このスピードなので加速力は上かもしれません。

誘導員の最高速度

競輪の誘導員の速度

誘導員の速度は、時速30km程度で周回を始め最後は40kmぐらいまで、速度を上げてレースから離れて行きます。

現在では、全てのレースが「先頭固定競走」となり、誘導員の居ない「普通競走」は廃止されました。     

レース途中まで、誘導員が付く事で、全選手がゴールまで、全力で走れるようになったのです。

誘導員になるには、資格試験があります。

  1. デビューして1年以上経過した、男子競輪選手である事。(女子は資格を取れません。)
  2. 2000mを2分55秒以内で走る事

この2点です。これは選手であればクリアは難しくありません。

難しいと思われるのは、誘導には「基準タイム」が設定されておりそれに合わせた走りをしなくてはならない点です。

他の競技との最高速度の比較

最高速度は75kmを超えると答える、選手もいる「競輪」ですが速度が必要なのは、競輪だけではありません。

他の公営競技や自転車レースでも、最高速度は重要です。

「競輪」と同じように、それぞれの競技には「速度」の特徴があります。

その違いを、比較してみたいと思います。

自転車の国際スプリント競技では、タイムアタック種目があります。

200mの日本記録は、9.565秒です。

時速に換算すると、75.3kmとなり、かなりの高速です。

そして、以下が「競輪」の「バンクレコード」を時速換算した表になります。

競輪速度表

これは最高速度ではありません。

加速中も含まれたスピードですから最高速度は必然的に、これより上と考えられます。

タイムアタックを参考にすれば、本当に最高速度は75km・・・それ以上かもしれません。

ロードレースやママチャリの最高速度は?

ママチャリとロードバイクの速度

ロードレースは、1日に200km以上走るなど、過酷なレースですが速度は競輪と同じく、条件しだいで変わります。

タイムトライアル区間であれば、平均速度は約50kmとなります。

全走行区間、約3500kmの記録としては平均時速は約40kmとなっています。

ここから最高速度を推察するのは難しいのですが峠の下り、タイムトライアル区間で、時速101kmを記録したのが、公式の最高速度となっています。

比べて、ママチャリの速度、気になりますよね。

競輪選手がバンクをママチャリで走ったTV番組があるのですがとても興味深い結果となりました。

上記の表、思い出してください。

実験の為、自転車に速度メーターが付いていたので、なんと最高速度が解るのです!

結果:500mバンク・上がりタイム 26.32  最高時速44.5km

となりました。

この「上がりタイム」から、時速換算すると、約34.3km なのです!

まあ、TV番組の計測ですから、正確性は疑問ですが、最高速度は上がりタイムよりは早い、と思える結果ではないでしょうか。

競艇の最高速度は?

競艇の速度

ボートレースでは、展示タイムと呼ばれる、直線150m間のタイムが発表されます。

これを元にして計算すると、最高速度は、時速約80kmとなります。

3周回のタイムも計測されるので、レース中の平均時速は、約60kmと推察できます。

ボートレースも戦法によって、どの部分のスピードを、重視する調整をするかそれが、重要となります。

モーターの整備は、出足、つまり、加速力をつける調整をするのが主流となっています。

しかし、中には最高速度を究極に早めて、一撃でレースを決めてしまう戦法を選ぶ選手もいるのです。

これは他艇より、少しでも前を走ることができれば、大きなアドバンテージになる競艇の特徴を捉えた、戦法であり、ボートレ-スのスピード感を、もっとも感じられる場面でもあります。

競馬の最高速度は?

競馬の速度

競馬では1ハロン(200m)の区間タイムと、レースタイムから速度を推察できます。

レース距離によって変わりますが、1ハロンであれば、時速に換算すると50~70kmとなります。

直線だけの1000mレースにおいては、区間タイムが、時速75kmを計測。

これが「競走馬」の最速記録となります。

しかし競馬も、最高速度だけでは勝てません。

あのディープインパクトは、最高時速が65kmだった、との記録が残っています。

騎手の能力や調教、レースの駆け引きなど、総合力が勝敗に繋がるという事でしょう。

競輪の最高速度で約70kmも出る秘密

人の力を動力にして、時速70kmを叩き出す「競輪」のスピードはどのように生み出されるのでしょうか?

競輪選手全体の平均時速は、約60kmなのですが、これを上回るにはいくつかの条件がそろった場合だと考えられます。

  • 選手のコンディション
  • 技術、戦術
  • レーサー(自転車)の調整
  • バンクコンディション

選手だけではなく、全てがスピードを上げる為に必要なのです。

では、ひとつずつ考察してみましょう。

競輪場のカントに代表されるバンクの作り

競輪の競走路には傾斜があり、これを「カント」と言います。

競輪のカント

傾斜がある事で、高速のまま、コーナーに入る事ができるのです。

直線にも、ゆるやかな「カント」が付けられており、速度を持続させる事が出来ます。

また、バンク(競走路)の舗装も大切なのです。

傾斜した走路で、安定した高速走行をするには、路面の凹凸が無く、平坦でなければなりません。

角度の変化が、急である競輪場の整地には、路面舗装の高度な技術と、ベテラン職人のワザが必要となるのです。

総額数十万!?特注のレーサーと呼ばれる自転車

選手の自己負担で賄う、競輪用自転車「レーサー」。

競輪の自転車

お値段ですがA級3班~S級下位の選手で、1台、約40万円~50万前後だと、推察されます。

フレームの値段は、オーダーメードなので、10万円~30万円以上の物まで上限はない、と言われています。

トップクラスの選手であれば、試行錯誤をする費用まで含めたらいったい、いくらになるんでしょうか?

国際的な、自転車競技に使われるレーサーは、総額200万円以上する事も珍しくありません。

日本の「競輪」トップレーサー達も、開発費用は惜しまないと思われ、その総額は遥かに上かもしれません。

これも、究極のスピードを生み出すには、必要な事なのです。

太ももだけでなく全身の発達した選手の筋肉

太ももの太さは、練習量に比例すると、言われる競輪ですが脚力だけでは勝てません。

背筋、握力は、ハンドルを強く引き付け、効率よく、漕ぐ力をペダルに伝える為に必要になります。

筋肉の柔らかさは、全身のバランスを保つのに必要で「さばき」に対応できるようになります。

また、肺活量も「もがき」に影響があると考えられます。

身長が比較的低く、体重の軽い選手であれば加速力を付ければいいし、また逆に、重量級の選手であれば、最高速度を維持する脚力を鍛える事になります。

自分の体形に合った鍛え方が必要なのです。

しかし、それほど単純には行かないのが、「競輪」の奥深さなのです。

選手による「もがき」などのテクニック

主導権を取り合い、並走する状況を「もがき合い」と呼びます。

接触しながら走行し、自身の体幹バランスを保ちながら、相手の体制を崩し加速させないテクニックです。

時速60km付近で、競り合う勇気と、気迫が必要となります。

また、「カマシ先行」は、最後方から、一気にスピードを上げ、先頭にでる戦法です。

そのまま逃げ切るレースができれば、その選手の強さを、印象付けるレースとなるでしょう。

ラインなどの戦術

あらゆる不利を、カバーしている「競輪」のライン戦。

力対力の構図が崩れ、誰にでも、勝つチャンスが生まれました。

ひとりが、ひとりを追い抜くのは、容易だが、二人、三人を追い抜く事は容易ではない。と言う事で、1980年頃から始まったのが、ライン戦です。

先行・自在選手は、自らが有利となるペースを作りやすく、番手以降の選手は風圧を避け、体力の温存が出来るようになったのです。

番手選手は、先行選手を楽に駈けさせる為、後ろからの追撃に対処します。

左右に自転車を振り、進路の邪魔をしたり先行選手と少し車間を空け抜きにくくさせる走りをみせます。

風圧を全て受ける先行選手が、トップスピードになるまで番手選手が援護するのです。

先行選手は、別線のラインを不利な位置に追い込み、脚力を無駄に消耗させ爆発的な加速力で、先頭を目指します。

これによって、番手選手は風圧を避けながら、速度を上げられるので、脚力的に不利な選手でも、速度が上げやすく、ゴール前での、勝負ができるのです。

死亡事故も起きるほどのスピード競技「競輪」

人力で最速と言われる「競輪」。

速度を求めれば、それに比例して、危険度も上がってしまいます。

バンクの傾斜は、速度を維持する為には有効ですが、左側に倒れる落車をすれば傾斜がある分、かなりの高さからコンクリートにたたきつけられる事に・・・。

軽量の自転車は、衝撃で潰れやすく、ペダルに固定した足は、離れにくい為ダメージも大きくなります。

しかし、ルールに沿った競り合いは「競輪」の見せ場であり、高速での闘いは大いに盛り上がる場面でもあるのです。

選手は、落車の危険性については、充分に理解して攻防をしています。

その上で、ギリギリの勝負を見せてくれるのです。

競輪に関わる、全ての人が、創意工夫で生み出したスピードと時速70kmを超え、車間を割り、ゴールラインに突っ込んでくる、選手の勇気が「競輪」の最大の魅力であることは間違いないのです。

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