四日市競輪場の特徴を紹介!基本情報を元にバンクの癖を分析
どうも。
競輪戦線管理人のボクです。
現在、日本全国に43ヶ所の競輪場が点在しています。
それぞれの特徴が異なるため、選手との相性を図るためにも1つ1つの特徴を見極めていくことが重要です。
競輪場の特徴をあまり調べずに勝負しているという方は、特徴を把握することで予想の精度を格段に上げることができるでしょう。
そこで今回は、三重県四日市市にある「四日市競輪場の特徴」について競輪戦線が徹底解説。
この記事を読んで勝負すれば勝利は見えてくるはずなので、ぜひ参考にして下さい。
四日市競輪場の歴史・概要について
はじめに、四日市競輪の歴史・概要についてご紹介します。

四日市競輪は、三重県四日市市にある競輪場です。
伊勢湾に面した立地なため「ベイサイドバンク」として知られています。
また、締め切り前BGMとして「幸せの黄色いリボン」が使用されていることでも有名です。
そんな四日市競輪は、1952年に開設。
開設時は「霞ヶ浦競輪場」という名称でしたが、1994年に現在の名称に変更されました。
開設以降、大きな出来事もなく順調に運営を続けます。
2019年には、日本の公営競技場としては初となる、公認VTuberの「泗水美海」がデビュー。
四日市競輪のレース中継や開催告知を行っているので、気になる方はチェックしてみてください。
以上が四日市競輪の歴史・概要です。
それでは、四日市競輪のさらに詳しい概要を確認していきましょう。
四日市競輪場の開催レース

競輪では様々なレースが行われていますが、その中でもグレードレースは実力者揃いのため大きな注目が集まります。
四日市競輪では過去に、【G1】読売新聞社杯、【G2】サマーナイトフェスティバルなどといったグレードレースが開催。
多くの競輪ファンが熱狂するレースとなりました。
また、四日市競輪で開催される開設記念競輪も毎年の恒例行事となっているため目が離せません。
四日市競輪の開設記念競輪は「泗水杯争奪戦」というレース名で毎年開催されます。
次回は、2022年11月10日に開催予定。
また、2002年からはナイター競走の【G3】ベイサイドナイトレースが開催されています。
次回は、2023年10月頃に開催予定。
重賞レースは実力が高い選手が出場するので、一般戦よりも予想難易度が高いです。
競輪戦線では、四日市競輪の特徴と合わせて予想方法もまとめているので、合わせて参考にしてみてください。
四日市競輪場のアクセス・入場料
三重県四日市市にある、四日市競輪へのアクセス方法を確認していきます。
四日市競輪に訪れる方法は、「電車」「車」「バス」の3種類。
最寄り駅の四日市駅から徒歩だと40分以上かかってしまうので、電車で向かう方は無料バスを利用しましょう。
乗り場については以下になります。

無料路線バスの時刻表はこちら。
四日市競輪場の施設

四日市競輪は、メインスタンドを中心に、様々な施設が充実している競輪場です。
「霞ヶ浦会館」という名称の選手宿舎は、レース開催期間でなければ、一般客の宿泊や、会議室などの利用が可能。
部活動の合宿や、会社の研修などに使用されていて、地域住民からも重宝されています。
加えて、メインスタンド内に有料席が設けられており、wifiやモニター等が用意されているため、快適にレース観戦をすることができます。
値段は以下の通りです。
席 |
座席数 |
料金 |
一般入場料 |
- |
無料 |
特別観覧席 |
189席 |
500円 |
四日市競輪の特別観覧席は、他の競輪場と比べて値段が安いので気軽に利用できます。
頻繁に訪れる方、雨天時や家族連れの方にはおすすめなので、ぜひ利用してみてください。
レース観戦に集中するのもよいですが、競輪場を訪れた際に忘れていけないのは競輪場グルメです。

四日市競輪のおすすめグルメは名物の「どて飯」。
口の中でとろけるほど柔らかい食感の肉と、濃い味つけのタレが、ご飯との相性抜群です。
四日市競輪を訪れた際に是非、立ち寄ってみてください。
四日市競輪場のマスコットキャラクター
全国43ヶ所の競輪場には必ずと言っていいほどマスコットキャラクターが存在します。
ということで、四日市競輪のマスコットキャラクターを調べてみました。

四日市競輪のマスコットキャラクターは「フォーリン」君。
開設50周年記念にて発表されたフォーリン君は、四日市の4「フォー」と競輪の輪「リン」をかけ合わせて命名されたとのこと。
四日市競輪には、フォーリンクラブという会員制度があり、登録して車券を購入するとポイントが加算されます。
貯まったポイントで、車券購入や場内利用できるのでお得に四日市競輪を楽しむことが可能です。
気になる人は登録してみてください。
以上が四日市競輪の概要でした。
四日市競輪場の基本情報について
バンクの特徴を分析するためにも、四日市競輪の基本情報を調査しました。
調査した四日市競輪の基本情報は以下の7点。
- バンクデータ
- 地元選手
- 決まり手の割合
- 平均配当
- 車番別の勝率
- 出目ランキング
- 天候
それでは詳しくご紹介します。
四日市競輪場のバンクデータ

四日市競輪のバンク周長は400m。
400mバンクは競輪で最も多く点在するバンクです。
全国に31箇所設置され、競輪においてスタンダードな周長とされています。
しかし、バンクごとの特徴はそれぞれ異なるため、全国平均と四日市競輪を比較してみましょう。
バンクデータから特徴を読み取る上で注目したいのが、みなし直線距離とカントの傾斜です。
バンクにおけるみなし直線距離はゴール前の直線距離、カントは選手の落車防止やコーナーで失速しないために設けられている傾斜を指します。
四日市競輪のみなし直線距離は62.4mと、全国平均の56mより長いです。
また、カントの傾斜は、全国平均が30度に対して32度ときつめ。
よって四日市競輪は、みなし直線距離が長く、カントがきついと言えるでしょう。
ただ、バンクデータ以外の細かい特徴でも大きくレース展開が変わってくるので、さらに他のデータを分析していきます。
四日市競輪場のホーム選手
四日市競輪をホームとする選手は、現在21名。
その中でも有名な選手をピックアップしたのでご紹介します。
S級1班「浅井康太」選手

名前 |
浅井 康太 |
年齢 |
38歳 |
級班 |
S級1班 |
脚質 |
両 |
競走得点 |
115.0 |
浅井康太選手は、四日市競輪をホームとするS級1班の選手です。
競輪だけではなく、自転車競技でも活躍。
2011年のアジア自転車競技選手権、2012年の全日本プロ選手権で優勝するなど、輝かしい実績を誇っています。
本職の競輪でも、実力は折り紙付き。
過去には、競輪最高峰の大会であるKEIRINグランプリに8度の出場で2度優勝する等、名実共に競輪界を代表する選手と言えるでしょう。
38歳になった現在でも力が衰えることなく結果を残し続けています。
キャリアが長い分、四日市競輪のバンクを熟知しているので、出走した際は注目してください。
S級1班「坂口晃輔」選手

名前 |
坂口 晃輔 |
年齢 |
34歳 |
級班 |
S級1班 |
脚質 |
追 |
競走得点 |
112.73 |
坂口晃輔選手は、四日市競輪をホームバンクとするS級1班所属の選手。
身長156cm、体重は58kgと競輪選手の中ではかなり小柄です。
ただ、その小柄な体格を活かした、俊敏な動きは切れ味抜群。
一瞬のスピードで相手選手を抜き去る様は圧巻の一言です。
直近の成績も好調なので、出走した際は注目してみてください。
四日市競輪場における決まり手の割合
競輪場によってバンクのクセが異なるため、決まり手の割合もそれぞれ異なります。
四日市競輪の決まり手の割合を確認する前に、まずは全国の競輪場の決まり手の割合の平均値を確認しましょう。

差しでの決着が半数以上の割合を占めており、捲り、逃げの順に割合が下がっていきます。
それでは、全国平均に対する四日市競輪の割合を確認していきましょう。

四日市競輪で最も有利な決まり手は「差し」となりました。
また、捲りの割合が全国平均と比べて高くなっています。
バンクデータを確認した際、全国平均と比べてカントの傾斜がきついことがわかりました。
カントの傾斜がきついとコーナーで外側に膨らまず、加速しやすくなります。
それによって、番手選手が捲りを決めやすいため、捲りの割合が高くなったのかもしれません。
S級戦ではさらに差しが有利に
選手同士の技術が拮抗しているS級戦では、コースの特徴における細かい部分でも大きく勝率に影響します。
そのため、決まり手の割合も他の階級とは違ってくるので注意が必要です。
過去のS級戦における決まり手の割合をグラフにしたので確認しましょう。

四日市競輪のS級戦では「差し」の割合がさらに高くなっています。
一方で、「逃げ」の割合が大幅に低下。
よって、四日市競輪のS級戦では「逃げ」得意とする選手を避けて勝負しましょう。
引き続き、他のデータも分析して詳しい特徴を調査していきます。
四日市競輪場の平均配当
四日市競輪は、稼ぎやすいのか・稼ぎにくいのかを調べるために過去のレース結果から平均配当を調査してみました。
四日市競輪場の車番別の勝率
次は、四日市競輪における車番別の勝率を調査しました。
最も勝率が高いのは1番車、最も勝率が低いのは6番車という結果になりました。
競輪では1番車に競走得点が高い選手が配置され、4・6・8番車に競走得点が低い選手が配置されやすいです。
特に、6番車はどの競輪場においてもダントツに勝率が低い傾向にあります。
そのことを踏まえると、四日市競輪は全国のセオリー通りと言えるでしょう。
ただ、注目してほしいのは5番車の3連対率。
1番車以外の3連対率が20%~40%なのに対して、5番車の3連対率は46.8%と1番車に迫る勢いで高いです。
勝率に関してはセオリー通りですが、3連対率に関してはそうはいかない可能性があるので注意してください。
四日市競輪場の出目ランキング
2021年1月~2022年9月における四日市競輪の3連単出目ランキングTOP10を調査しました。
また、平均配当に注目すると、万車券が2つ出ています。
出目に含まれている車番の人気が低ければ低いほど、平均配当額が高くなりやすいです。
よって、四日市競輪では順当な決着が少ないと言えるでしょう。

カントはみなし直線距離同様、レース展開に大きく影響する要素となります。
カントの傾斜がきつい場合は、大外から先頭を目掛ける際に、下り坂のようになるためスピードが出やすいです。
これにより「捲り」や「差し」を得意としている選手が有利になります。
一方でカントの傾斜が緩い場合、追い抜こうとする選手は傾斜がないことによって外側に膨らみやすいです。
従って、先行の逃げ切りを狙う選手が有利となります。
全国の競輪場のカントの平均角度は30度。
それに対して、四日市競輪のカントは32°15′07″ときつくなっています。
カントがきついと、傾斜を利用してコーナーで加速できるので、番手選手の捲りが決まりやすいです。
決まり手の割合を見ても、四日市競輪の捲りの割合は全国平均よりも高く、S級戦では37%にも及びます。
よって、四日市競輪は番手選手が捲りを決めやすいバンクと言えるでしょう。
四日市競輪場は伊勢湾から吹き込む風の影響を受けやすい

勝負する際は、当日の天候も加味した上で予想を立てることが大切です。
四日市競輪は、伊勢湾から吹く風の影響を受けます。
1年間の中で、風の強い時期は11月〜5月までの6ヶ月間。
その中でも2月は最も風が強く、平均風速は時速17.5kmです。
加えて、四日市競輪は全国で4番目に風が強いというデータがあります。
なので、他の競輪場で予想する時より、風の影響を考慮する必要があるでしょう。
四日市競輪は建物の隙間から風が吹き込み、バンク内を旋回します。
基本的に風向きは日によって変わるため、レース当日の風向きを確認して有利不利を見極めることが重要です。
バック側で向かい風の場合は番手選手に有利になり、バック側で追い風の場合は先行選手または先行ラインの番手選手が若干有利となります。
四日市競輪は、見なし直線距離が長いので番手選手に有利なバンクと言えますが、当日の風速や風向きによって有利不利が変わるので注意してください。
この競輪場に関する口コミ